青木 和雄 氏 吉冨 多美 氏

神奈川子ども未来ファンド理事長(青木氏) 同 理事(吉富氏)  2008.01.12

子どもの心の声を聴こう

今回のゲストは、『ハートボイス いつか翔べる日』『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』『ハードル 真実と勇気の間で』(以上、金の星社)の共著者として、子どもや主婦たち、教育関係者などから圧倒的人気を誇る、青木和雄氏、吉富多美氏をお招きします。
 『ハートボイス』は、1996年度子どもの選ぶ本ベスト1として、宇都宮子ども賞を受賞しました。
親の虐待を乗り越え強く生きる少女を画いた『ハッピーバースデー』は、児童書、文芸書併せて150万部を記録するミリオンセラーとなり、テレビや新聞などで広く紹介されました。
また、1999年に『ハッピーバースデー』、2004年に『ハードル』がアニメーション映画となり、全国で自主上映中です。
 当日は、お二人にいじめ・虐待の現状、子どもの可能性、ミリオンセラー誕生秘話などについてお話しいただく予定です。

<Profile>
青木和雄氏
横浜市生まれ。
早稲田大学第一文学部心理学科卒業。
横浜市立小学校教員、教育研究所研究員、横浜市教育委員会指導主事、同市立小学校校長、法務省人権擁護委員、神奈川県子どもの人権専門委員長などを経て、教育カウンセラー、神奈川子ども未来ファンド理事長、保護司などに携わる。
共著に『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』『HELP! キレる子どもたちの心の叫び』など多数。

吉冨多美氏
山形県新庄市生まれ。
横浜市女性協会理事、横浜市児童福祉審議会委員などを経て、現在は神奈川子ども未来ファンド理事、横浜市市民活動支援センター運営委員を努める。
また、朝日中学生ウイークリー誌面にて、中学生の相談を受けた「朝中なんでも相談室」連載中。
著書に『リトル・ウイング』『アナザーヴィーナス』『アニメ版ハッピーバースデー』『アニメ版ハードル』などがある。





講演レポート
神奈川子ども未来ファンド
理事長 青木和雄 氏  理事 吉富多美 氏
ご意見  【講師・参加者】
講師のコメント (青木和雄)
認定NPO法人神奈川 子ども未来ファンド
理事長 青木和雄
正義や勇気を大切にする生き方を子ども達に伝えたい
 「ねっと99夢フォーラム」」にお伺いし、皆様方の活動を知り、その熱さ、素晴らしさに感動です。千葉を習って、神奈川の地でも頑張らなくっちゃという思いです。
 これからも、想像する力や目に見えないものの価値(正義とか勇気とか)を大切にする生き方を、子ども達に伝えたい、そして何よりも、戦争はもう絶対に起こしてはいけないよ、と声を挙げていかなければならないと思っています。
 「ねっと99夢フォーラム」のますますのご発展を心からお祈り申し上げます。
元教師の目 (中田麗子)
幸運な青木先生・吉富先生の読者
元大網白里町立大網小学校校長 中田麗子
 病める子どもたちを救うために、一生懸命に取り組んでおられる青木先生・吉富先生の生の声をお聞きし、数年前まで教師だった自分の姿や出来事を思い出しました。
 子どものことを語る中で言葉をつまらせ涙を流す青木先生こそ真の教育者だと思います。また、淡々とした語り口の中に温かな人間味あふれる吉富先生。お二人に出会うこどもたち(読者)は本当に幸運です。
 しかし、今最も大切なことは、病める子供を作らないことではないかと思います。その解決策は、私の経験から言えば、家庭教育の充実だと思います。とは言え、それをどのようにサポートしていけば良いのか、私にも妙案はありませんが、少しでもお役に立てたらなと思う次第です。
 素晴らしい「フォーラム」に頭が下がります。世話人のみなさん、健康でご活躍くださいませ。
参加者のアンケートより
回収アンケート数 31枚
講演の感想
とてもよかった 20人   よかった 11人   まあまあ 0人  その他 0人 
感想抜粋
◎愛を持って人と接する青木先生と吉富先生の大変すばらしい話を聞くことができました。( 男性)
◎相手の気持ちを想像する力、感じてくれる力、共感できる力をたくさんの人たちが持てる社会を創造することが大切だと感じました。
◎今まで「がんばろう」という言葉が相手にプレッシャーを与えている、そのことに気がつかずに使っていました。これからは相手を認め、いい関係を作ることで周りとの関係を造っていこうと感じました( 22歳、女性)
◎一般論でなく、相談に対するカウンセリングの中であった事例をもとに話していただけ、実感がこもった話を聞くことができました。( 50歳、男性)
◎私は子供が幼いころから話をする機会を多く設けてきました。子供とのコミュニケーションを取れていると感じています。その中、子供がする友達の話では、子供を私物化している親が多いように感じ、子供と話し合ったことを思い出しました。
講演を聴き、コミュニケーションの大切さをあらためて実感すると同時に、娘が自分の子供であることに感謝しています。( 女性)
◎子供達が、大人の社会が見失ったものに気づくためのサインを出してくれているのだと思います。自分のことだけで精一杯になってしまっている私自身を振り返るいい機会になりました。
◎先生の言葉がひとつひとつ胸にしみました。わたしはずいぶん子供に甘えていたことを知らされました。反省することだらけです。
◎( 2人の先生が持つ) 真の愛が子供を助け、救えることがわかり感激しました。( 19歳、女性)
◎がんばろうではなく、頑張ったねと言い子供を認めることが大切だという言葉が心に響きました。( 女性)
◎子供たちのさまざまな状況やさまざまな思いを知りました。
全国にどれだけの子供たちが苦しいつらい思いをしてきたかと思うと、どうすればよいのかを再度考えさせられました。