鶴岡 佳則 氏

農林水産省関東農政局食育推進係長  2007.11.10

「食育」の推進に携わって想うこと

今回のゲストは、農林水産省関東農政局消費・安全
部消費生活課食育推進係長の鶴岡佳則氏です。

氏は、「食育」の大切さを学彼の子供たちやPTAなどに
啓蒙する議動を展開されています。
また、テレビ東京『テレビチャンピオン』の「築地
王選手権」や「食通選手権」に出場し決勝戦まで進出、
フジテレビ『特ダネ』への登場を契機に、ニッポン放
送『菅原文太「日本の底力」』にもゲスト出演されました。

当日は、「地産地消」(地元で採れる良い農産物を地
元で消費しよう、旬の食べ物、今日の買い物から役立
っ旬の食材の選び方)、「食の安全・安心」、「食生活指
針」(食事バランスガイド、朝ごはんの大切さ)、「日
本の自給率と環境問題」等について第一人者より解説
いただく予定です。

みなさまのご参加をお待ちしております。

<Profile>
1960年千葉県生変れ。
83年農林水産省入省後、主に企画・広報部門や市場流通部門を担当。2001年より省内の「食育」担当となり、04年より関東農政局消費・安全部消費生活課食育推進担当となり規在に至る。この間、市場流通部門担当時の知識を活かして、テレビ東京「テレビチャンピオン」の「築地通選手権」や「魚通選手権」で準優勝。その特技を活かして「楽しく食育しよう!」をモットーに、児童・生徒や保護者を中心に優しく楽しく「食育」の講演を行ったり、テレビ・ラジオにも出演している。







講演レポート
農林水産省関東農政局食育推進係長
鶴岡 佳則 氏 
ご意見  【講師・参加者】
講師のコメント (鶴岡佳則)
「また、来たいな!」と思わせる故郷のような講演会
                                  鶴岡佳則
「ねっと99夢フォーラム」の皆さん、今回お呼びいただきありがとうございました。
世話人さんや参加者の方々に元気とパワーをたくさんもらい、「楽しく食育しよう!」を自分が実践出
来ました。 
地産地消や旬、毎日の食生活等、自分たちが出来ることをちょっと見直すことで、地球の環境から日本の食料自給率のアップにまでつながります。
出来ることからコツコツと「1日1食育」です。 
また、大網は都心から1時間程のアクセスで、そこに、田んぼ、畑、海という自然が豊富にあります。この地の利を活かさない手はありません。 
皆さんの力で大網を食育=体験活動の町にしましょう。
私もお手伝いさせていただきますし、ここには「町づくりは、人づくり。人づくりは、元気づくり。」を地で行く人たちばかりですから十分可能です! 
また、ごちそうになりましたサンマの押し寿司はサカナ通の心を十分にくすぐりました! 
今回は「また、来たいな!」と思わせる故郷のような講演会でした。
記者の目 (益子三奈 サンケイリビング新聞社営業局営業第一部)
農林水産省という肩書きをもちながら、「築地通選手権」「新お魚選手権」で準優勝を取られた実力をあわせもつ食育アドバイザーの鶴岡さんの講座は、まさしく聞いている人を惹きつける「生きている食育講座」でした。
輸出に依存している日本の現状や飽食の時代の問題点などの日本の問題点をデータに基づいて分かりやすく説明をした後、給食のメニューを生徒が選ぶという先進的な事例や成功してお金持ちになった農家の人の裏話、また、主婦に嬉しい美味しい食材の選び方や旬の食材の見分け方などなど「食育を難しく考えずに、食べることに関心をもつことから初めて欲しい!」という鶴岡さんの熱い思いが伝わる講座でした。
参加者のアンケートより
回収アンケート数  39枚
講演の感想
とてもよかった 15人  よかった 20人  まあまあ  3人  その他  1人
感想抜粋
◎ 食料の自給率や食べ残しの量( 破棄される食品の量) 、世界で1分間に10ヘクタールの土地が砂漠化 するなど、数字に基づいた事実を知ることができ、大変驚いた。
これに対し、国民1人ひとりが理解を深め行動しなければならないと強く感じました。
◎ 外食ばかりせずに自分で食事を作ろう、朝ごはんをしっかり食べようというモチベーションが沸いてきた。
◎ 講演の内容がデータに基づいたものであり、大変興味深く説得力がありました。
◎ 今まで以上に食に興味を持てました。
◎ 国の食育に携わっている人の考えに触れることができ貴重な体験だった。
◎ あらためて 口から入る食べ物の大切さを感じました。食べ物が体も心も作るということを伝えて行きた
いです。
◎ 食物の4割が破棄されている現状を知り、食の大切さを再認識できました。
◎ 家庭における食育野大切さを強く感じました。手抜きをしつつも!?手作りの料理をつくり、家族の健康
を守って行きたいと思います。
◎食育と一言で言っても大変幅が広いことに気がつきました。健康、食文化、経済、家庭教育、自国への愛着など、今からできることをやってみたい。
◎家庭における職域の大切さがわかりました。食べ物を残さない、食べる量だけ買う。少しずつでも心がけて行きたいと思いました。
◎子育てをしていますが、子供たちの未来のために真面目に食のことを考えて取り組む必要があると思いました。
◎今まで「食育」と言葉のみで知っていたという状態ですが、今回の講演を聞いて、自給率の問題等に今の日本人( 若い世代) が真剣に興味を持てるような工夫や仕組みが作れたらいいと感じました。