中嶋 玲子 氏

福岡県人権問題講師団講師
福岡県男女共同参画審議会委員

 男女共同参画社会基本法は、男女が互いに人権を尊重しつつ、能力を十分に発揮できる男女共同参画社会実現のために施行され14年経ちました。
 「かつての農村女性にはプライバシーも経済的自由も皆無だった」と指摘する中嶋玲子氏は、「信念の人」です。明治・大正の農家の女性に求められてきた生き方を、昭和・平成の女性にも繰り返してはいけないと、まずは農業の勉強会やPTAなどに参加して地道な勉強からスタートし、そこで得た知識や情報を身近な人へ伝えていった結果、九州初の女性町長に就任し、「男女に関係なく対等なチャンスが与えられる社会に変えたい」と願い、「農業振興」「自治意識を持ったコミュニティ育成」「高齢者福祉・地域福祉推進」「住民参画によるインフラ整備」の4事案に挑みました。
 福岡県男女共同参画センター(あすばる)館長就任として、夏休みの学童保育など地域が抱える課題解決に取り組んだ後、大学院で女性の労働問題について研究中とのことです。氏に男女が担い合う地域づくりについて語っていただきます。

講師の略歴
中嶋 玲子
Nakashima Reiko
 1975年に「社会福祉法人浮島保育園」に勤務。1979年に結婚し農業に従事。1991年に「福岡県女性農村アドバイザー第1期生」に認定。1995年に町議選に出馬し、2期連続トップ当選を果たす。2002年に九州初の女性町長として杷木町に就任。
 2005年から2010年3月まで、「(財)福岡県女性財団」副理事長兼「福岡県男女共同参画センター「あすばる」館長を務めた。同年4月からは、福岡大学大学院に社会人入学。福岡県男女共同参画審議会委員、福岡県人権問題講師団講師を務めている。














講師のコメント


福岡県人権問題講師団講師
福岡県男女共同参画審議会委員 中嶋 玲子

 第73回ねっと99夢フォーラムでは、講師としてお話しさせていただく貴重な機会を頂きましたことに感謝申し上げます。また、たくさんのお仲間の皆さまにお世話になりました。心より御礼申し上げます。
 このフォーラムが99回までの開催を目指して毎月開催されるという、そのエネルギーと、野老社長をはじめ性別や職業そして社会的立場を超えた人達の地域挙げての町づくりへの湧き出る「地域への愛着と想い」に敬服いたしました。
 「絶対にあきらめない! 女性の頑張りが地域をつくる!」というテーマは、私が皆さまにお伝えする事よりも、わたしが地域の皆さまから学ぶことのほうが多かったものでした。頂いたアンケートでは、10回以上参加されている方が実に多いことにも驚きでした。「住民が自立し、自分たちの力で男女が共に担う社会をつくりあげていかなければならないことが良ーくわかった」という声に、さらなる勇気を頂きました。地域づくりや町づくりは意欲や仕掛けやコンセプトを継続することの大変さを知っている私にとって、参加者の皆さまの層の厚さや確実性、そしてその熱意は大きな収穫でした。
 また、大網白里市の町づくりやその担い手である地域の住民の方々にお会いできたことは、自分のやっている事のパイの小ささと稚拙さに対して、大きな反省と学びの機会でもありました。
 また「一事が万事」の清掃活動、コミュニティー活動、人づくり事業活動、さらにはコミュニティービジネスを作り出すという地域課題解決の一連の活動に、カルチャーショックを受けた思いがいたしました。「私も、まだ何かをやりたい」という思いと大きなヒントを頂いて帰りました。
 大里綜合管理株式会社の野老社長をはじめ社員の皆さまのまごころと心遣いに感謝申し上げます。有難うございました。

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