高野 誠鮮 氏
羽咋市歴史民俗資料館 館長
限界集落だった石川県羽咋市神子原地区を年間予算60万円で立て直すプロジェクトに着手し、わずか4年で成功したのは、羽咋市役所課長補佐の高野誠鮮氏です。神子原米をローマ法王に献上したことで脚光を浴び、お米も高値で飛ぶように売れ、若者が流入するようになりました。
氏はそれまでも宇宙から大気圏に突入し帰還した宇宙カプセルや宇宙開発のために制作された実物を多数展示する「コスモアイル羽咋」の開館で、人口2万5000人の町に年間10万人を集客させた実績があります。
かつて農家に大量の農薬を売りつけていたJAとは、自然栽培米100%の米粉パン開発など異体同心で取り組んでいます。
成功の秘訣は、稟議書を出さないで市長と直接交渉したり、農地特区、どぶろく特区など国に直接乗り込んで規制を撤廃させる行動力にあります。スーパー公務員、高野氏の謦咳に接してみませんか?
- 講師の略歴
- 高野 誠鮮
- Takano Jyosen
- 1955年石川県羽咋市生まれ。東京でテレビの構成作家などを経て郷里の市臨時職員になる。宇宙博物館「コスモアイル羽咋」で注目され、神子原地区の限界集落”脱却に成功し、「スーパー公務員」と呼ばれる。自然栽培米の実践にも着手。2012年11月には「カンブリア宮殿」出演。金沢大学大学院講師歴任。日蓮宗妙法寺第41世住職でもある。著書『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』(講談社)等。