堀切川 一男 氏

東北大学大学院工学研究科教授

 地域にある中小企業のものづくりの現場を訪ね、問題解決や新製品開発などを無償で一緒に考えるのは、東北大学教授の堀切川一男氏です。
 これまでに、地域の中小企業との共同開発により、長野オリンピックのボブスレー日本代表チームのランナー(刃)や、米ぬかを原料とする高機能・多機能炭素材料RBセラミックス、滑りにくい靴・サンダル、車いす用電動駆動ユニットなど、数多くの新製品を生み出してきました。堀切川氏の御用聞き型企業訪問スタイルは「仙台堀切川モデル」と命名され、2007年には第5回産学官連携功労者表彰「科学技術政策担当大臣賞」を受賞しています。
 専門は、摩擦・摩耗・潤滑に関する科学技術分野「トライボロジー」ですが、「商品を使った人から感謝されたときの満足感を味わってからは、専門分野と関係がなくても、研究・開発で培った見方・考え方を利用し、新しい製品のアイディアを世の中に出すことに、自分でブレーキをかけなくなった」と語っています。

略歴
1956年青森県生まれ。1979年東北大学工学部機械工学科卒業。1984年同大学院工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了(工学博士)。東北大学工学部助手、同助教授、山形大学工学部助教授を経て、2001年6月より東北大学大学院教授、現在に至る。地域中小企業からの技術相談に応じ、産学官連携による開発、製品化は50件以上。文部科学大臣賞(科学技術振興功績者表彰)、内閣府科学技術政策担当大臣賞(産学官連携功労者表彰)、イノベーションコーディネータ大賞・文部科学大臣賞等受賞。
























講師のコメント

地域に対する熱い思いを感じた講演・懇親会

東北大学大学院教授 堀切川一男

 ねっと99夢フォーラムで講演させていただくことができ大変光栄に思います。
 講演並びにその後の懇談会でのお話を通して、参加された皆様の地域に対する熱い思いを感じることができました。
 大綱及び周辺地域の皆様の益々のご活躍と地域のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

参加者の声

㈱五常代表取締役  板谷 保

 堀切川教授の「ローテクで世の中の役に立つ物」と言う切り口の講演が新鮮でした。
 また、産・学・官の連携の中で生まれる「仙台堀切川モデル」のお話は我々、中小企業を奮い立たせていただきました。
 多少失礼な言い方が許されるのでしたら、軽快な漫談のような講演会で最初から最後まで楽しませていただき、笑ってばかりで本論を見失いがちになりました。
 誰かが言っておられましたが「千葉県にも堀切川教授が欲しい!」の一言が、「御用聞き型企業訪問」と言われる教授の全てを言い表していると思いました。
 更に終盤の「S字理論」は圧巻でした。
 ローテクで社会のニーズに応えられるサービスを目指して、これからの会社運営を心掛けたいと思います。
 素晴らしいご講演、有難うございました。

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