今村 久美 氏

特定非営利法人 NPOカタリバ代表理事

 インターネットの出現で、隣の人間にも直接語りかけることをしないでメール交換し合うという光景が職場で散見されます。子供たちを取り巻く環境も、居住地が違う、直接会ったこともない人間と、架空の自分でケータイを通して友だちになるというようにコミュニケーションが変貌しています。
 岐阜県高山市出身のNPOカタリバ代表理事の今村久美氏は、慶應義塾大学SFC時代を、高級車で通学し、語学が堪能、パソコンにも熟達しているなど、機会や環境に恵まれた友人たちに囲まれて過ごしました。
 そんな中、彼女自身の地元の友人がそうであったように、「最初の一歩を手にできない」状態にある子たちが最初の一歩を踏み出せるような仕掛けづくりをできないものか、と考えるようになりました。
 そうして始めたのが、高校生への「カタリ場」活動です。大学生ボランティアが「憧れの人」となり、先生や両親とのタテの関係でも、友だちとのヨコの関係でもない、ナナメの関係で話すことで、「モチベーション」を引き出し、ポジティブに生きるきっかけになることを目的としています。
 「ナナメの関係」が溢れる社会づくりに向けて、高校生の授業だけでなく、大学生、社会人対象のイベント、研修へと活動の裾野を広げているカタリバとは……。今村代表の熱いメッセージに触れてみたいと思います。

今村久美(いまむらくみ Imamura Kumi)氏の略歴
岐阜県高山市生まれ。高校時代に環境作文コンテスト全国4位入賞。2001年慶應義塾大学環境情報学部卒業と同時にNPO法人の設立を志し、高校の授業における講演活動を行いながらも、自身の生活のためにリクルート等でフリーター生活を開始。2006年特定非営利活動法人NPOカタリバを竹野優花氏とともに立ち上げる。代表理事に就任。現在7名の職員と10名の学生アルバイト、全国4000名のボランティアスタッフとともに、東京・青森・沖縄にて活動を展開。08年「日経ウーマンオブザイヤー」受賞。2009年内閣府「チャレンジ賞」受賞。












講師のコメント
何かのきっかけになれば……     NPOカタリバ代表理事 今村久美
この度はお忙しい所講演にご参加頂きまして誠にありがとうございました。
皆さんが暖かくかつ真剣に聴いてくださりとても嬉しかったです。
また、講演会後には何人かの方々と話をさせて頂きましたが大里綜合管理様はじめ『社会で子供たちを育てる』を普段の生活の中で実践されている方も多く勇気づけられました。
講演まで色々とお世話になりました野老様、土屋様、大里綜合管理の社員の皆様にお礼申し上げます。
この講演がカタリバと皆さんにとって、何かのきっかけになれば幸いです。
今後とも宜しくお願いいたします。

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